肝臓疾患

肝臓疾患について

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肝臓は「沈黙の臓器」とも言われるように、病気になっても自覚症状がなかなか出現しないことが多くて見過ごされやすいため、適宜検査をし、何らかの肝疾患が発見されたら、適切な治療を受けることが大切です。当院では、B型肝炎やC型肝炎などのウイルス肝炎をはじめ、脂肪肝などの不適切な生活習慣からくる肝疾患を主な対象に診療を行っております。

肝臓の主な疾患

  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • 脂肪肝
  • 非アルコール性脂肪肝炎

など

A型肝炎

A型肝炎ウイルスにより引き起こされる疾患です。約1ヶ月の潜伏期間を経て発症し、発熱や倦怠感、黄疸などが出現します。多くの場合、数週間ほど入院して加療すれば治り、後遺症も残りません。しかし、なかには劇症化して命にかかわる事態になることもありますので、注意が必要です。日本人の場合、A型肝炎の免疫を持っていない方が多いので、東南アジアなどの流行地に渡航する際にはA型肝炎ワクチンの接種を受けておくと良いでしょう。

B型肝炎

B型肝炎ウイルスに感染している人の血液や体液を介して感染することにより発症する疾患です。感染経路としては、母子感染もあるのですが、後天性の性的接触、刺青、注射針の針刺し事故などで感染するケースもよく見られます。以前は、輸血によって罹患することも多かったのですが、現在は少なくなっています。

B型肝炎は、感染した時期や健康状態によって、一過性の感染で終わる場合と、6ヶ月以上にわたって感染が持続するケースとに分けられます。持続感染している方が発病すると、B型慢性肝炎になります。

C型肝炎

C型肝炎は、この病気の原因となっているウイルスに感染している人の血液や体液を介して発症します。感染すると70~80%の方が持続感染し、慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がんへと進行することがあります。C型慢性肝炎の治療は、従来は注射薬のインターフェロンが必須でしたが、その後、優秀な新薬が開発されましたので、現在は経口薬による方法が主流となっています。

脂肪肝

脂肪肝は、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態であり、自覚症状はほとんどありません。そのため、健康診断の肝機能検査や超音波検査で発見されるケースが多いです。主な原因としては、常習飲酒、肥満、糖尿病、脂質異常症、薬剤摂取などが挙げられます。脂肪肝が慢性化すると肝硬変、さらには肝がんにも進展する可能性がありますので、適度な運動や適切な食生活、節酒などを心がけ、脂肪肝を改善することが大切です。

非アルコール性脂肪肝炎

肝臓の病気というと、ウイルス性疾患や飲酒過多による疾患を思い浮かべる方も多いようですが、お酒を飲まない人も脂肪肝炎になり、肝硬変、肝がんへと進行するケースがあります。これは非アルコール性脂肪肝炎と呼ばれ、自覚症状もほとんどありません。主な原因は脂肪肝とほぼ同じであり、肥満、糖尿病、脂質異常症、薬剤摂取などが中心です。治療には生活改善が大切となります。低エネルギーで栄養バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を行いますが、それでも肝機能異常が治らない場合は薬物療法を検討します。

谷津総合クリニック
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院長

山田泰司

診療内容

内科・整形外科・小児科・皮膚科

最寄り駅

京成本線谷津駅より徒歩2分
※受付は、午前診療は8:30、午後診療は13:45から可能です。
※午後診療の受付は17:30で終了となります。
診療時間 日祝
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