皮膚科

皮膚科について

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当院の一般皮膚科では、皮膚疾患全般にわたる診断と治療を、基本的に保険診療にて行っております。診療にあたっては患者様のお話をよく伺い、その時の状況に応じた最適な治療法をご提案し、また日常生活上の注意点などについても説明いたします。

皮膚は内臓を映す鏡です

皮膚は内臓を包み込んでいる大きな袋のようなものですから、内臓や諸器官の発するサインがよく表れてきます。そのため、「皮膚は内臓を映す鏡」と言われており、体内の状態や血行の調子、ホルモンバランス、ストレスの有無などを判断する重要なサインとなっているのです。小さな皮膚病変を検査しているうちに思わぬ内科的疾患が見つかるケースもありますので、皮膚の異常が見つかりましたら、早めにご受診ください。

主な皮膚疾患

  • 乾癬
  • じんましん
  • タコ・ウオノメ
  • 虫刺され
  • 水虫(足白癬)

など

乾癬

乾癬は、銀白色の鱗屑を伴い、境界の明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出現します。大きさや数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を形成することもあります。できやすい部位は、慢性かつ機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿などです。青壮年期に発症することが多く、多発しますが、通常、内臓を侵すことはありません。

痒みは約半数の患者様に見られます。なかには爪の変形や関節炎を伴うタイプもあります。稀ながら、発疹が全身に及ぶこともあります。その他、喉が痛んだ後に雨滴状の小さな乾癬皮疹ができることもあります。乾癬は慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返し、一律的な治療方針は無く、患者様の病気の程度、置かれた状況などに応じた治療法を選択することになります。

じんましん

じんましんは、痒みが強くて丸っぽい形状をしており、わずかに盛り上がったみみず腫れが数分~24時間以内にできて消えていく疾患です。多くは痒みを伴いますが、チクチクとした痛みや、熱く焼けつくような痛みが生じることもあります。4週間以内に治るものを急性じんましん、それ以上の期間にわたって断続的に発症するものを慢性じんましんと呼びます。

じんましんの原因は、食べ物、内服薬、細菌やウイルス感染など様々なので、皮内反応や血液検査などを行って特定します。しかし、慢性じんましんでは、原因が特定できないことが少なくありません。治療に関しては、主に抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を使います。薬を内服することにより、多くの人は数日で症状が治まりますが、医師の指示に従って飲み続け、徐々に減らしていくことが大切です。

タコ・ウオノメ

タコやウオノメは、足の特定の場所に継続的に圧力がかかることによって発症します。このうちタコは皮膚が常に圧迫や擦れなどの刺激によって分厚くなるものです。ウオノメとの違いは芯のようなものがみられないことや、角質が盛り上がってくることが挙げられ、多くは痛みがありません。一方、ウオノメは足の裏や指にできる硬結で、芯のようなものがみられます。歩くたびに刺激されて痛みを伴うのが特徴的です。

治療にあたっては、タコもウオノメも分厚くなった角質を削ったり切ったりして改善を目指します。しかし、同じような環境が続けば2~3ヶ月くらいで多くは再発してきます。足や靴の形、歩行の仕方などが圧迫の原因となっており、窮屈な靴を履かないようにすることが大切です。

虫刺され

蚊、ダニ、ノミ、ブユ、ハチ、ケムシなどによる虫刺されは、日常的によく起こります。症状の程度も、特に治療しなくても痒みを我慢していれば間もなく治まる程度のものから、すぐに毒抜きなどの処置が必要なものまで様々です。虫の中には毒を持っているものもあり、そうした虫に刺されたり、咬まれたり、血を吸われたり、触れたりすると、人間の皮膚内に毒物や刺激物が注入されます。それによって赤みや水ぶくれ、痒みや痛みなど様々な症状が起きます。なお、ハチにさされた後には、血圧低下や意識消失など、強いアレルギー反応が起こることもあり、注意が必要です。

水虫(足白癬)

地球上にはカビがたくさん存在しており、私たち人間と共存しています。この中には乳酸菌や納豆菌など生活に役立つものもありますが、他方において、人間に病気を起こすカビもあります。水虫菌もその一つです。水虫菌は正式には白癬菌(皮膚糸状菌)と呼ばれます。水虫では、この白癬菌という真菌の一種が寄生して、手足の指の間や足の裏などの皮がめくれてきます。ジュクジュクとしたり、痒みが出てきたりもします。

治療に関しては、主に抗真菌薬が使われます。抗真菌薬には塗り薬と飲み薬があり、爪の中に薬の成分が届きにくい難治性のものでは内服薬が選択されます。なお、外用薬の効果を発揮させるためには、とにかく薬をきちんと塗ることが大切です。特に入浴後は皮膚の角層がふやけており、薬が浸み込みやすいので、お風呂上がりに塗るのが効果的です。さらに、患部の清潔、乾燥を心掛けることも大切です。角層の表面を清潔に保つことは、白癬菌の新たな進入を防止し、水虫の悪化を防ぎます。症状が消えても、最低1ヶ月は根気よく治療を続ける必要があります。自分で勝手に治ったと思い込んだりせず、必ず医師に判断してもらうことが肝心です。

水痘・帯状疱疹

子どもの病気としてよく知られている水痘(水ぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルスというヘルペスウイルスの仲間による感染症です。感染すると、潜伏期を経て、発熱とともに全身に小さな赤い発疹や水ぶくれが生じます。皮膚の発疹は、少し赤みを帯びたブツブツや水ぶくれ、ジュクジュクした発疹などが混ざるのが特徴です。一度罹ると免疫ができるため、通常は二度となることはありません。子どもの水ぼうそうは、それほど怖い病気ではありませんが、治療が遅れたり、アトピーなど他に皮膚疾患がある場合は重症化したりすることがありますので、早めに受診しましょう。

また、帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症しますので、水痘を経験した人にだけ起こります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでおり、加齢や疲労、ストレスなどが引き金となってウイルスに対する抵抗力が低下すると、潜伏していたウイルスは再び活動を始めて増殖し、神経を伝って皮膚に達し、帯状疱疹として発症するのです。

症状はピリピリ、チクチクした痛みや皮膚の違和感から始まり、しばらくするとその部分が赤い斑点になり、やがて帯状の水ぶくれになって、神経痛のような強い痛みを伴うようになります。水ぶくれは、粟粒大から小豆大くらいの大きさで、頭部から下肢までの左右どちらか片側に生じます。軽い発熱や頭痛、リンパ節の腫れがみられることもあります。体に帯状疱疹ができた場合は、体半分の肋骨に沿って水ぶくれや赤みが帯状にみられます。

谷津総合クリニック
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院長

山田泰司

診療内容

内科・整形外科・小児科・皮膚科

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